京都、オトナの修学旅行 / 山下 裕二 × 赤瀬川 源平

淡交社  本体1600円+税

いつも読んでいる・又は仕事上不可欠な建築(専門)書ではなく、少し建築にかすっている・ところどころそれっぽい・なんとなくそうかもしれない‥‥本ってのは、 結構有りそうでいて、なかなか少ないのかもしれない。(3作目にして早くも弱音)

で、今回は“京都、オトナの修学旅行”という本。
美しが丘のコーチャンフォー旅行関連のコーナーで見つけたもの。(現在札幌市内で最も品揃えがよい書店ではないかな‥‥建築書だけでなく全般的にも)

一言でいえば、オトナのための京都観光案内対談集‥‥かな。
著者の山下氏は日本美術史専攻の大学教授、一方赤瀬川氏はご存知‘路上観察学会’長老であり、‘新解さんの謎’‘老人力’の生みの親でもある。

この二人が、金閣・二条城・清水寺・嵐山‥‥‥などという、あまりに有名な、そして皆知っているだろう修学旅行のメッカを訪れ、オトナの視点でなで斬りにしていく?という内容。

赤瀬川氏の前書きには
‘このオトナの修学旅行というのは当然ながら子供たちの修学旅行のパロディとして生まれた言葉だけれど、考えてみて、そして実行してみて、じつはこのオトナの修学旅行こそが本筋なんじゃないかとつくづく思う‥‥中略‥‥とにかく京都修学旅行は、ぜったいオトナになってからがおすすめである。子供の修学旅行も、各寺院には財源として必要ではあるけれど、あれはまあ初体験というか、ご挨拶みたいなもので、そのあとちゃんとオトナになってから裏を返さないと、なんにもならない。’とある。

まったくそのとうりだと思う。
酸いも甘いも経験し、玉石混交の知識を得、相対的に(子供と比べて)ニゴッタ目をもつオトナだから、感じること・解ること・心に響くことがあるんじゃないかな。
かくいう私も、高校の修学旅行以来京都を訪れていない。(静岡の高校なのに、京都というのが泣かせるが)
紅葉のシーズンに京都を訪れてみようか‥‥と思わせた一冊です。

樂美術館や待庵なんてところがさりげなく?とりあげられているのが、いかにも淡交社(裏千家)らしくてほほえましい。

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